//映画 3.//3日間映画日記/フランス映画3本鑑賞
はじめに
3日間フランス映画を1本ずつ、合計3本鑑賞したので日記をつけておきます。
フランスには、出張で一度だけ行ったことがあるきり。
すぐコロナが始まってしまい…。
映画を観ていて思うのは、落ち着いたらまた必ず訪れたい国の一つだなぁということ。
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フランス映画は高校生の頃観た、「アメリ」が最初でした。
カラフルでかわいらしいのにブラック・ユーモアというか、
随所にピリッとスパイスも効いていて。
パリの街並みも美しくて、すっかり魅了されたのが、遡ること7年ほど昔。
それからジャン=ピエール・ジュネ監督の作品に惹かれ、
彼の、アメリ以降の作品で「ミックマック」と「天才スピヴェット」鑑賞。
オドレイ・トトゥが主演のものだと、「愛してる、愛してない」。
これはとても好きでした。
あまり書いちゃうと、ネタバレになりかねないので、
ぜひ本編ご覧くださいね。
ラブロマンスかと思いきや、
オッとなる展開もあってラストまであっという間に観られちゃいます。
オドレイ・トトゥのキャラクターって、
かわいらしく愛嬌があるのに、ミステリアスなところが、
フランス映画の全体的な世界観にとてもマッチしている気がする。
参考URL貼っておきます。
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ところで展開がジェットコースターなハリウッド映画に比べ、
フランス映画って食感軽めで疲れない気がします。
扱うテーマはトーンが暗めだったりしますが。
ちなみに今回ご紹介する3本は、
1本目の「静かなふたり」が70分、
2本目の「17歳」が93分、
3本目の「向かい風」が91本と、
どれも1時間半あれば観られて、ちょうどいい。
ぜひ3本まとめてご賞味あれです。
1.静かなふたり
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◯ストーリー:
パリでの都会生活に馴染めない27歳のマヴィは、カルチェ・ラタンの小さな古書店で年老いた店主・ジョルジュと出会う。互いの孤独を共有した2人は年の差を越えて惹かれあい、静かだが情熱的な愛を交わす。だが、ジョルジュには謎めいた過去があった。
*U-NEXTより引用
◯メモ:
2017年に公開された、エリーズ・ジラール監督の作品。
エリーズ・ジラール監督は、女性監督なんですね。知らなかった。
作品も初めて観ました。
2010年に「ベルヴィル・トーキョー」でデビューしたのち、
最近では2020年に「5月の花嫁」という作品が日本公開されているみたいです。
この2作も観てみたいところ。
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劇中では、不器用で都会の生活に馴染めない主人公マヴィの初々しさが素敵です。
就職し上京したてだった頃の自分をなんとなく重ねてしまったり。
店主のジョルジュのもと、
パリの古本屋で働くようになってからは一人暮らしも始めます。
私がイチオシなのは、
引越しを終えたマヴィが壁の色を淡いグリーンのペンキで塗っているシーン。
ペンキで壁を塗るというのは、日本では非日常的な行為。
わぁ〜フランスっぽい〜と心躍る私。
ちなみに後に紹介する「向かい風」という作品でも、
古い住居のを新たな住まいとし、壁紙をラベンダー色に塗るシーンがあります。
フランスでは「引越し」と「壁を好きな色のペンキで塗る」という行為はセットなのでしょうか?
その辺りは詳しくないのですが、
数日かけ好みの色に塗り上げていく様子はこれからここで好きに暮らすんだ、
という意思の表れのようでもあり、憧れてしまいます。
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U-NEXTご利用の方は、
90日以内に配信終了予定ないみたいなので是非ご覧くださいね。
◯オフィシャルサイト:
ちなみにお金持ちなジョルジュに運転するのは、アウディA8。
車内でも静かなふたり…。
こちらの記事も面白いので、お車お好きな方はぜひ。
第157回:パリの年齢差カップルはA8の中で沈黙する 『静かなふたり』 【読んでますカー、観てますカー】 - webCG
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2.17歳
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◯ストーリー:
パリの名門高校に通うイザベル(マリーヌ・ヴァクト)は、バカンス先で出会ったドイツ人青年との初体験を終え、数日後に17歳の誕生日を迎える。パリに戻ったイザベルは、SNSを通じてさまざまな男性との密会を重ねるようになっていた。そんなある日、ホテルのベッドの上で初老の男ジョルジュ(ヨハン・レイゼン)が発作を起こしそのまま帰らぬ人となってしまう。イザベルはその場から逃げ……。
◯メモ:
本作で映画初主演となるモデルのマリーヌ・ヴァクトがとにかく綺麗。
鬼才のオゾン監督が「彼女の瞳の中に、うちなる世界と神秘を感じた」というだけあります。
作品の時系列は、夏のバカンスから始まり、秋へと移ろう。
季節感も今の時期と合い、なんとなく映画に入り込みやすかったです。
ただ取り扱っているテーマが中々にハードなので苦手な方もいらっしゃるかと。
一方で、普段着がジーンズとTシャツとぶかぶかのモッズコートなのに、
浮世離れしたような美しさをたっぷりと内に抱える、マリーヌ・ヴァクト。
彼女を観ているのがまず飽きません(個人的には)。
難しい主題ですがしっかり映画を観れたなら、
ラストが良い!ので、ぜひ楽しんでいただきたい一作です。
U-NEXTからでも、Netflixからでもいご覧いただけます。
◯参考サイト:
こちらのサイトが分かりやすいので、リンクを挿入しておきます。
MOVIE|少女のセクシュアリティに正面から向き合う『17歳』 - Web Magazine OPENERS(ウェブマガジン オウプナーズ)
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3.向かい風
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◯ストーリー:
妻が突然姿を消し、男は子供たちを連れて故郷へ戻った。やりきれない思いや後悔を抱え、前に進もうとあがき続ける。
まるで、強い向かい風に倒れまいとするように。
*Netflixより引用
◯メモ:
来ました、オドレイ・トトゥ出演の作品!
オドレイ・トトゥはあまり劇中には登場しませんが。
ただ失踪した妻役という配役が、なんとなくオドレイ・トトゥっぽい気がします。
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ポールの故郷はフランスのサンマロ。人口5万人の小さな港町。
ただ観光シーズンには、人口は4倍の20万人になるというから、フランスのバカンスシーズンは侮れない。
サンマロって昔美術館でポールシニャックが描いた「サンマロ港」という作品が目にとまり、どんな街だろうと思っていたことを思い出しました。
大航海時代から18世紀までは、フランス最大の港でもあったようです。
映画で観ると海風が強く、映画のトーンもあってか寂寥感の漂う土地に見えます。
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1本目と2本目の映画の舞台となるパリを離れ、3本目は海辺の町をゆったりと鑑賞。
子役の2人がチャーミングで、最後は涙を誘われました。
Netflixで観られます。
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以上、それではまた次回。